喪失告発1

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私が私自身の誇りを失ってしまったあの日の空は、この世の全てを無機質に感じさせるような曇り空だった。

 

いや「失ってしまった」は、「あたかも偶然失った」「他人のせいで失った」といったニュアンスを含むものであり、誤解を生む卑怯な表現だ。こんな匿名の殴り書きにすら保身に求める、私の性が映し出されたものだ。
 
そして今尚、自身を批判することで自身の最低限の正当性を担保しようとしている。意地汚い私の性である。
 
こんな性質だからこそ誇りを、失ってはならない誇りを自身で失わせることになったのだ。
 
 
要するに誇りを失った責任の所在は私以外に他ならなかった。
 
若輩ではあるが、経営コンサルタントらしく結論から申し上げる。
 
私はプライドに拘るあまり、自身の誇りであった大切な人を失ったのだ。
 
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